自治会・町内会インタビュー 実花町会 町会のスリム化を模索する五十嵐さん

千葉県習志野市にある実花町会で町会役員を務める五十嵐さんはこの日、とあるライブにバンドメンバーとして出演していた。

習志野市には6歳の頃に引っ越してきてそれからずっと住み続け、現在役員として町会運営に携わっている実花町会には小学校の幼馴染と一緒に様々な活動を行っている。

印刷会社勤務を中心に代理店的な仕事もこなしながら40代半ばで「地元になにか貢献を」という考えが芽生えた五十嵐さん。

定年を間近に迎え、そのまま嘱託社員として再雇用を受けて働く道もあったが「そんな人生つまらない」と思い立ち、人生最後のチャレンジを掲げて60歳からフリーランスのプロデューサーとしてセカンドライフをスタートさせた。

仕事のかたわらバンド活動を続けてきただけあって考え方がなかなかにロックだ。

会社員時代は機関誌のWeb化や動画の企画など、Web黎明期にその持ち前のアイデア力で乗り切ってきた五十嵐さんは町会活動の”スリム化”に注力している。

大規模な盆踊りなどのイベントも、実際のところ”町会”のプロモーションになっているのかなって思ったりするんだよね。

これからもっと若い世代に町会活動に参加してもらうためには「面倒を省いていくとこが大切」と話してくれた。

近年では盆踊りの音楽をカセットテープからiTunesにアップデートしたり、今度はZoomを使ったオンライン町会会議も企画しながら町会の若返りのため、これからの世代の”町会離れ”の危機を阻止するべくこれまでの仕事での経験を活かして町会にも反映できることを模索している。

20年後、自分が80歳になったときに町会が残っていてほしいという思いから、急速に進むデジタル化の流れを町会活動に落とし込むために邁進する五十嵐さん。実花町会はこれからどんな進化を遂げていくかが楽しみだ。

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