自治会・町会インタビュー 経堂南町会 会計サポート 黒田さん

黒田さんのお子さんが小学生の頃、小学校の保護者の委員を決めるときに担任の先生から「小さい子がいる家庭は負担が大きくなってしまうから譲り合って」とアナウンスされたそうだ。お子さんが成長するにつれ、その時の言葉を思い出す黒田さんはできる範囲ならと小中学校の委員を続け会計や本部役員などを歴任したあと、前任の会長さんに「もうPTAは終わったかい?」と声をかけられ47歳で民生委員になり、現在では経堂南町会の会計のサポートを行っている。

4人お子様がいらっしゃるという黒田さん。数多くの先生を見てきたそうだが、黒田さんが地域に関わるきっかけになったアナウンスをした先生は、その中で2年間しか関わることがなかったにも関わらず強烈に記憶に残っているという。

それこそ校長先生にでもなれそうな先生。でも子供たちと直接関わっていたいと、そういった資格試験は受けないという先生のポリシーがあったそうよ。

町会活動の課題にもなる役員の成り手手不足についても、こうした先生のものの伝え方の大切さを改めて実感させられる。

子育てをしながら、なかなか1年を通してやり切ることが難しい学校などの委員活動に、それでも「できる範囲で」と黒田さんは1番最初に手をあげるそうだ。

一番短い期間の委員活動は2ヶ月くらいで終わる。その後誰も手をあげないからとくじ引きなどを行うことになるがくじで大変な委員の担当になるくらいなら先に自分のできる範囲の担当にと動くことが結局は負担がかからないのかもしれない。

無理のない範囲で協力するためにはまずどんな仕事があるのかを把握することが大切だ。「自分には全く関係ないこと」と思わずに地域でどんなことが行われているかを知ること。まずそこから始めるだけでも地域との関わりが増え、自分も暮らしやすい、過ごしやすい環境をつくることができるのではないだろうか。

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