自治会・町会インタビュー 経堂南町会 会計監査 堤さん

69歳まで仕事を続けていたという堤さん。ちょうど退職のタイミングで町会の会計監査をやってくれる人を探していると聞き、自ら手をあげたそう。

退職してから何かやらないと時間を持て余すんじゃないかと感じた堤さん。緑道を綺麗にしたいなと思い、どこが管理しているのか調べたところ町内会で清掃活動を行っていると知り、自分もやりたいと町内会への参加を決めた。

みんなが一生懸命やってるからやりたくなっちゃうんだよね。

そうして参加しているうちにどんどんと役割が増えて、町会で「いちのいち」の話題があがったときに「できますよ」と答えたことからいちのいちの運用担当として日々更新を続けてくださっている。

高見沢さんのインタビューでも記載したが、催し物を企画しても誰もこない、防災などの記事について書いてもなかなか読まれないといった「いちのいち」の更新の難しさを感じているという。
そんな中、一番読まれたのが一般会員の方が自主的に投稿したくれた「還付金詐欺」に関しての投稿だ。町会役員の方もコメントをしたり、”少しだけ”ではあるが「いちのいち」が盛り上がったという実感があったそう。

こうしたコミュニケーションが生まれる投稿は「いちのいち」を見守りツールとして使うというイメージに近い。一人暮らしで調べてもわからない、誰に聞いたらよいのか、どこに相談したらよいのかわからないといったことを気軽に投稿してもらうことでより街に詳しい町会役員の方が案内できるという仕組み。

街のことだけでなくても良い、「こんなときどうすれば良いか」といった小さな悩みを相談できる場所として「いちのいち」を活用してもらうのもお勧めだ。

経堂南町会では町会会員以外の方の「いちのいち」登録も許可していて、「いちのいち」自体をアピールすることで逆に町会に入りたいという問い合わせも数件ではあるがあったそう。
「町会に入るにはどうしたら良いですか?」という質問ができることを想定するのであればこうした使い方も経堂南町会ならではの活用方と言える。

経堂南町会では役員さんたちのご自宅の近くに新しく家が建つとお声がけに行くそう。ただマンションは管理組合の都合などもあるので回覧が難しく、バケツリレーのような回覧スタイルができない。
そういた物理的な問題をマンション世帯でも町会に加入してくれた会員さんたちのために改善したいと考えている。

どんなことも自分事として考えることができる堤さん。これからも自分と同じように地域のことに興味を持ってもらえるような仕組み作りを日夜考え続けるようだ。

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