下北沢駅を降りて下北沢南口商店街を抜けた先に代沢中町会はある。
今回は4人の代沢中町会の役員の皆さまにお集まりいただき、町会役員になったきっかけや現在代沢中町会で抱えている町会の在り方についての課題意識、町会活動を知ってもらうための取り組みなどについてお話を伺った。
今回は第一回目として、代沢中町会の副会長の小川さんが町会役員になったきっかけと、そのお人柄について掘り下げていきたい。
副会長 小川さんが役員になったきっかけ
副会長の小川さんは町内会の会員向けに年に一度開催されているバス旅行に参加したのがきっかけ。
早く申し込まないと定員になってしまうほど人気があるそうで、「たまには行ってみようか」と、奥様と一緒に申し込んだとき当時の副会長さんに誘われたそう。
それまで町会員ではあったものの、現役時代は大学教授として働いていたため町会活動に参加することはほとんどなかった。ただ、定年を間近に控え、定年後どう過ごすかを考えていたところ町会パトロールに誘われて「今度は何日にいらっしゃいよ」と誘われるがまま気づいたらズルズルと役員として参加するようになっていたのだとか。
引き込まれるっていうとなんか、悪いところ入ってきたみたいだけどね、人間関係っていうかな、そういう、身近な人との人間関係が築けるっていうのは町会の仕事をやって良かったなと私は思ってるんでね。
と小川さん。
小川さんは学生時代に下北沢エリアで下宿をしていて、都心にあっても緑が多い街並みを気に入っていたそうで、その後お仕事の都合で千葉などに引っ越すも、思い出とあこがれの詰まった下北沢エリアにまた住みたいな、とお子様たちの「犬と猫を飼えるところがいい」という条件を満たす住まいを探して代沢中町会エリアに戻ってこられたそうだ。
私なんかね、自分で選んでこの町に引っ越してきたから、このあたりに住んでいる人にはもっとこの地区の良さを知ってもらいたいな～
家が近いからといって声をかけあうような機会って普通に過ごしていたらなかなかない。
そうした中で当時の役員の方が「小川さんならやってくれそう」と思ったのではないかとインタビューに立ち会ってくれた他の役員の方々も口をそろえた。
元大学教授という経歴からか、様々な課題への柔軟な発想をお持ちなのももちろん、こうしたインタビューへの参加へもご快諾いただけるお人柄が当時の役員の方にも頼もしく見えたのだろう。
小川さんは代沢中町会の町会活動をはじめ、池ノ上イメージアップ推進協議会に参加されて講演を行うなど、現在も精力的に活動されている。将棋がお好きだそうで、将棋仲間にも町内会に興味を持ってもらたり、「いちのいち」を知ってもらうのも良いかもしれないと意欲的に答えてくれた。
次回は防災部長柏木さんの役員になったきっかけとそのお人柄について伺っていく。
